みなづきさおう

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64歳のわたしへ

すっかりシニアになったわたし。まだ現役で仕事をしてるといいな。
わたしが40代半ばだったある日のこと、当時小学生だった次女から「〇〇ちゃんのママは学校の先生、○○ちゃんのママは看護師なんだって。ママはなに?」と問われた。
わたしは何?...一言で表現する“何か ”がわたしにはなかった。
当時の仕事はある会社での事務。「わたしは事務員だよ...」「わたしはママだよ」「わたしは...」
わたしが短大を卒業し、就職した頃はバブル真っ只中で、若かったこともあり仕事なんていくらでもあった。資格や経験がなくても仕事探しに苦労はなかった。
でもいつからかな、仕事を探していて求人票をめくっても、あれもこれも資格や経験がないと応募さえできない事実にはたと気づいた。
わたしの資格らしい資格といえば、車の運転免許くらい。
それまで一度も自分がなんなのか?の問いに困ったことがなく、地位や名誉なんて興味もなけりゃ、追求することもなかった。
でも娘の問いに頭を殴られたほどのショックがあったのは確かだ。
40代半ば...今から何かにならなくちゃ。
そこで考えついたのが、司書の道である。
7年近く勤めた会社を辞め、司書になるために勉強することにした。
幸い短大を卒業していたわたしは、必要な科目だけを履修すれば通信課程で司書資格が取れた。
久々の勉強や科目ごとのテスト、レポート提出や対面での講習...約1年を時に投げ出しそうになりながら過ごした。

そして、今は言える...娘の「ママはなに?」の問いに...
「わたしは司書です!」

64歳になったわたし...果たしてまだ司書でいるだろうか。いや、もう引退してるかな。
何はともあれ、お疲れ様。

2/16/2024, 8:39:43 AM