届かぬ思い
月は満ちれば欠ける。
私たちが出会ったのは、地球が月を喰らう日でした。
私はあなたに食べられた。
そして赤黒くあなたに染まったの。
その日が私たちの絶頂で、重なる思いはそこでもうすれ違いはじめていた。
満ちて、欠けて、満ちて欠けてを繰り返し、
いずれそれすらわからぬような、
溶け合う時間を永遠に過ごす、
そんな2人になりたかった。
私はあなたに染まったはずなのに、もうあなたの色をしていない。一時だけの被捕食者。
ほんとは私が捕食者かもね、
気づかず私が欠けたと吐き捨てる、
あなたは愚かで可愛いね。
愚かな私に騙された。
知らずにあなたは私を切り捨てた。
もう重なることはないのだろうか、
染めた私と欠けた私だけ知るあなた、
満ちた私に興味はないのね?
4/16/2026, 6:25:58 AM