心の羅針盤
ふわり、雲を撫でたみたいに
答えはいつも、指のすきまに。
ひとりの夜、スマホの海で
知らない誰かに触れてみたい。
右か左か、前か裏か
自分の声さえ聞こえなくて
好きって何? 正義ってどれ?
リツの数じゃ測れないね。
涙を隠す、黒のアイライン
でもほんとは、気づいてほしい。
だれかの一言、棘になって
心の奥でチクリ、痛い。
それでもね、羅針盤がある
折れそうなほど細いけど
まっすぐに わたしの方へ
針をふるわせ 夢を指す。
“全部ムリ”って呟いたとき
心の奥が震えていた
ほんとのわたしはどこにいるの?
見つけたくて、詩を書いてる。
闇も、孤独も、やさしさも
ぜんぶ抱いて 生きていくの。
いつかこの傷が星になる
その日まで、針は止めない。
8/7/2025, 11:58:15 PM