彼を凄いと思う間、必然的に私は彼を越すなんて事は叶わない。何故なら、彼を尊敬し続ける限り、私の到着点が彼の隣であり続けるからだ。
私が凄いと認める彼もまた、私と同じく何かを尊敬しては見据えて居る。また、彼の見据えるその先はきっと私にとっても見据えなければならない地点であり、それと同時に到底追い付けないものなのだろう。
過去の目標を振り返ってみれば、今では大した事がなく感ぜられ、尊敬という物の価値は薄まって仕舞う。故に、その人をずっと尊敬し続けたいのならば、尊敬し続ければいい。けれど、その人を目標にするのならば、その人よりも上を目指さ無い事には、目標であるその人の足元にさえも辿り着けないと断言しよう。
1/13/2024, 1:15:34 PM