きづめ

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不完全な僕。
決して100に辿り着くことができない。
あと2、3、が、足りない。
あとたったそれだけなのに、手を伸ばせば指先がかすかに触れるのに、決して掴めない。
僕が100を欲する理由。
一切欠けたところがなく晴れ渡った頂上。
さぞかし気持ちが良いのだろう。強烈な憧れを抱く。
だから、99の輝かしさにわずかに存在する曇りが全てのように思えてしまう。
ほとんどができてもそのかすかな曇りがあれば、それは不完全な僕だ。

その先に、僕は望みつづけている……
完全な僕を。

9/1/2024, 4:39:45 AM