今からそっちに行くからね。
久しぶりに電話で聴いた君の声は、大人びていたけどあの時と変わらない明るく元気な声だった。
卒業してから数年ぶりに地元に帰省した。
あの頃より街の所々が寂れてしまったけど懐かしい。
最近息が詰まってたからようやく呼吸ができる開放感があった。
実家でダラダラしていると固定電話が鳴る。
慌てて取ったところで冒頭の声だった。
相変わらずマイペースだ。電話を取ったのが自分じゃなかったらどうしたんだか。
しばらく玄関に座っていたのだが、中々やって来なかった。
どうしたんだろう。
結局、夕方になっても来なかった。
ほんとマイペースなところは変わってないなあ。
ため息をついてその日は部屋に戻った。
夕飯と風呂を終えて気絶するように眠りにつく。
来たよー。ごめんね。
中々家の中に入れなかったから夢に来ちゃったよ。
なんか元気ない顔してたから心配したけど、大丈夫そうだね。
あんまり早くこっち来ちゃダメだから気をつけてよー!
・・・目を覚ます。
思い出した。
君はもういないんだ。卒業したその日に。
あの電話は、心配してくれたんだ。
そう思うと、涙が止まらなくなった。
待ってて。いつかそっちに行くから。
でも、それはまだまだ先だから、また忘れないように時々でいいから今みたいに来て欲しい。
来てくれてありがとう。
2/13/2026, 12:20:50 PM