濡羽色の髪は華やかに飾り立てられ、細い肩口は足先まで深緋に包まれている。東洋の若き奏者、それだけで位有る者は惹き寄せられるが、影に潜む紳士の存在に気付いた瞬間に邪な心は恐れを抱くだろう。だがしかし、若気の至りで弄んだ相手が、高嶺の花となるなんて誰が考えたのだろうか?Title「オペラグラスの向こう側」Theme「失恋」
6/3/2024, 1:31:39 PM