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赤、緑、青と
移りゆく空の模様を
私には到底手の届かなかった景色を
いとも簡単に貴方は私に映してくれた

人並みに愛されて
人並みに生きて
人並みに満たされてた日々だったのに
何処か消えない孤独の中で過ごしてた

ずっとね
自分には何も無いって思ってた
だからこそ、誰かに何かを求める事も出来なかった
愛されてるのに愛されたいとか
幸せなのに幸せになりたいとか
口にしてしまえば矛盾になってしまうから

それでも漠然とした寂しさは
いつも私を苦しめて、嘆かせて。

「写真はその人の感性と人生」だと誰かが言ってた
だから私は自分の撮る景色が
周りにどう見えてるのか気になって仕方なかった
私が綺麗だと思う景色は
いつだってマイノリティでしかない事も分かっていた

でもね
貴方が私の空に色をつけてくれたから
この行先のない寂しさも
貴方がいつだって抱き締めてくれているから

今日ふと見上げた空は
今までの人生で1番綺麗だったから
いつか貴方にも見せられます様に。

9/10/2025, 1:37:23 PM