『傑なんて嫌いだ…!』ついカッとなって思いもしないことが口から滑り落ちた。俺…今なんて…?サーッと血の気が引いて頭も体も冷静になっていく。傑はとても驚いたような顔をした後、どんどん目が虚になっていき、最後に、はぁ…と小さくため息をついて俺の手を離した。『傑っ…あの…』俺は慌てて取り繕ったが、それが傑の耳に届く前に傑は座っていたベッドからすっと立ち上がり何も言わずに部屋を後にしてしまった。
12/2/2023, 10:06:12 AM