凛音。

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あの日は何十年かに1番の猛暑で、私も君も暑さにやられてたんだと思う。

「好きなんだよね、君のこと。」

私の口からポロッと零れた言葉。拾われることのなかったそれは、蝉の声に掻き消されてしまった。
そこから1度も言葉を交わすことはなく、君は遠いどこかへ行ってしまった。

これは、あの夏に取り残されてしまった私の話。


ー 後悔 ー

5/16/2024, 5:03:22 AM