夢はよく見るが、ことごとく覚えていない。
私は寝不足が耐えられない性質で、比較的若い頃から徹夜が苦手だった。
仕方なく徹夜して、そのまま仕事を続けてしまうと、必ず失敗したりして周囲に迷惑をかけるので、極力徹夜はせず、少しでも間に寝たりする。
また、寝ようと思えばどこでも寝られた。バスの座席、駅のベンチ、空港の待合スペースの椅子・・・まあ、放浪もしていたくらいだから。
夢はレム睡眠の時に見ると言われるが、そのような浅い眠りの時に見ているようだから、毎日見ているはずだが、何も覚えていない。
凄い夢を見たという感覚だけは覚えている。
これは考えてみると勿体ない話なのかも知れない。
つげ義春は自分の夢を記録してマンガのネタにしているらしいし、
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹も夢で新しい理論を発見しノートに書き留めたというし、
南方熊楠は夢の中で新種の粘菌を発見し、実際に夢の場所と同じところで発見しているのだから、夢と言ってもバカには出来ない。
落語の「夢の酒」では他人が見た夢の続きを見る方法が出て来て、
淡島様の上の句を唱えて寝ると良いらしい。
「われ頼む 人の悩みの なごめずば 世に淡島の 神といはれじ」
というのがその文句である。
夢はどうしても醒めるので、次に寝る時にその続きが見られるなら問題がないはずだ。
見た夢の内容を出来るだけ細かく記録して、ドリームジャーナルつけたり、
ルシッドドリーミングを試みると良いそうだ。
ルシッドドリーミングとは、夢の中で、自分が夢だと気が付く事である。確かにそういう夢を見ることも、たまにはあるような気がする。
文章のネタにもなりそうだし、
今日から、枕元にメモ帳とボールペンを、置いて寝てみょうかしら?
3/21/2024, 2:39:31 AM