柱時計の針を取ると、それは鋭利な刃物のようになっていた。
「これが今回の事件の凶器です!」
探偵は意気揚々と断言する。
皆が「おおー!」とざわめく中、探偵は内心、ほっと息を吐いた。
実はこれは探偵が自分の推理を成り立たせるために用意したものなのである。
それがバレてないことに安堵した。
「いえ、凶器はそれではありません!」
そう言ったのは容疑者Aである。
「なぜです?」
探偵は訝しんだ。
「私がこの事件の犯人だからです!」
真犯人が名乗り出たことに、探偵は冷や汗をかく。
さぁ、どうする、探偵!?
2/7/2024, 3:53:49 AM