作品No.101【2024/07/10 テーマ:目が覚めると】
目が覚めると、なんてことはない、いつもどおりの朝だった。目が覚めてしまったことを、後悔するくらいの、眩しい朝だ。
何かいい夢を見ていた気がする。明るくはない夢だったとは思うが、それでもそれは私にとっていい夢だった。それこそ、一作品書き上げられそうな、創作意欲を搔き立てる夢だった——と、思う。
目覚めてしまった今、それがどんなモノだったかすら、思い出せなくなってしまった。本当に、なぜ目覚めてしまったのだろう。
思い出せなければ、忘れてしまえば、もうこの世に残す術はないじゃないか。
目が覚めるのは嬉しいけれど。こればっかりは、悔しくて仕方ない。
7/10/2024, 2:49:58 PM