春爛漫。
通勤路をゆったりと歩く。
ほころんだ桜のつぼみは
あっと言う間に咲き誇って、
辺りをピンク色に染めるのだろう。
肌をあたたかな風が撫で……あたたかくない!むしろ暑い!上着脱ぎたい!
やわらかな日差しに目を細め……やわらかくない!むしろ強い!目が痛い!
遠くの山を霞ませる春霞……ちがう、これ黄砂!くしゃみ止まらない!
現実は厳しく、J-POPの歌詞めいた私の陳腐な浪漫をかき消していく。
それでもめげずに、毎年春を待ち望んでしまうのだ。
春爛漫。
3/27/2025, 10:27:23 AM