たーくん。

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もしも未来を見れるなら、未来の自分を見てみたい。
誰と結婚したのか、仕事は上手くいっているのか……気になる。
「やめとけやめとけ、後悔するだけだぞ」
突然、知らない男性に声を掛けられた。
……気のせいだろうか?
なんとなく俺に似ているような……。
「俺は未来の俺だよ」
「え?はぁ?嘘だろ?」
「嘘じゃない。わざわざ未来から忠告に来たんだよ」
「な、何をだ」
「未来の俺は誰とも結婚していないし、今働いている会社は数年後倒産する。再就職が出来ず今はバイト暮らしだ。周りの皆は結婚して、俺は一人寂しく毎日過ごしている。俺みたいにならないよう、今から動いたほうがいいぞ」
信じられない話だが、将来そうならないとは否定出来ない。
「っと、そろそろ未来に帰らないと……。良い未来になるよう祈ってるぞ」
男性はそう言うと目の前から消えていった。
……夢でも見ていたのだろうか。
いや、頬を引っ張ると痛かったから、どうやら夢ではないらしい。
そうだな……今から婚活して、別の仕事を探してみよう。
俺は明るくて楽しい未来を目指して、一歩前へ歩き出した。

4/19/2026, 10:05:14 PM