名無し

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小学生の頃、水玉模様が大好きだった。
母はチェックが好きだった。
私たちの好みは全く合わなくて、私の好きなものはよくからかわれて
すごくすごく悲しかったんだ。
大人になった私のクローゼットには、無地の服ばかり。
無地は、人を選ばないしセンスも問われない。
否定されることがないから好きだ。
もしあの時、からかわれていなかったら今でも水玉模様が好きなのだろうか。
水玉だって
花柄だってボーダーだってチェックだって
無地だって
どれも可愛いのに。優劣なんてないのに。
いつからか、周りの声が自分の声になって
周りに合わせることが、周りから否定されないことが、
私の正しさになってる。今も。

でも本当は、全部、どんな模様でも、
可愛くて。誰かが愛してる。

笑っている私も泣いている私も、怒っている私も
全部何だって愛おしい。
どんな模様でもいいし、模様が無くてもいい。
どんな形にも表せない唯一無二の私の模様。
きっと歪で誰からも愛されていない。
でも私が愛してる。私だけの形。そんな心模様。

4/23/2024, 12:50:25 PM