始まりはいつも
俺は最近色々と上手くできない。
せっかく憧れの俳優になれたのに、演技がなってないとか、キャラクターの感情が引き出せてないとか、色々言われてメンタルもボロボロだ。
こんな売れない俳優なんていらないもんな。
もう俳優辞めようかな....。
僕は最近上手くいきません。
小説を書くのが好きだから小説家になったのに、売れない。編集者に物語がなってない、こういうストーリーは在り来りすぎてつまらん、とか言われ続けて、心はボロボロになりました。
売れない小説家とかいらないですよね。
もう小説家辞めましょうか....。
俺は暫く休みを取り、ガキの頃よく行ったあの場所に行こうと思った。
「よくアイツと夜家から抜け出して、あの丘で夢を語ったな」と呟きながら夜の町を歩いた。あの丘を目指して。
僕は暫くの間休みを取り、子供の頃よく行ったあの丘に行こうと思いました。
「子供の頃..よく家を抜け出して、あの場所に行き将来について語りましたね。」そんな独り言を漏らしながら、あの丘を目指した。
俺はガキの頃を思い出しながらてっぺんを目指して歩いていたら、向こうから誰か歩いてきた。
《えぇ...。こんな時間に来る人いるのかよ..。》
そんなことを思っていたら、俺のよく知った顔がこっちを見て驚いていた。俺もつい声を出してしまった。「もしかして...Rか!」向こうは俺の声を聞いたら嬉しそうに答えた。
「はい!貴方はSさんですね。」
僕は思い出に浸りながら歩いていたら、向こう側からブツブツと独り言を言っている声が聞こえました。僕は彼の顔見た瞬間あの頃に戻ったような感覚がしました。驚いていると彼は僕に言いました。
「もしかして...Rか!」その声に嬉しそうに答えました。「はい!貴方はSさんですね。」
暫く2人は今どんな事をしているのか、星の輝く丘の上で時間を忘れる程語り合っていました。
「まさかRは小説家になっていたとはな。」
「そういうSさんは憧れの俳優になりましたね。」
「お互い上手くいってないって、仲良しかよ笑」
「いいじゃないですか。僕ららしくて。」
「そうだな。あの頃は夜にここ来て親に怒られたもんな。」
「そうですよね。何してんだって。」
「そういえばRはいつまでここに居るんだ?」
「今日までなんですよね...。ここまで来るのに結構な日数経ってしまいました。」
「お!奇遇だな。俺らってここまで似るか笑」
2人は暫く黙っていましたが、SはRに言いました。
「あのさ!昔みたいにあれやろうぜ!」
最初Rは何を言っているのか分からなかったみたいですが、思い出したようです。
「いいですね!またこの場所で、出会える楽しみを作りましょう!」
2人は子供の頃に戻ったような笑顔で言いました。
「いくぞ!」そうSの合図で2人は言いました。
「始まりはいつもこの場所から!」
そうこの言葉は2人が子供の頃からの合言葉なんです。もしお互いが離れ離れになっても、そしてこの場所でまた2人で会えるように、という意味で作られました。
お互いの帰路に向かって歩み出そうとした時
Sがふと振り返りRの背中に向かって言いました。
「R!今度はもっと上に行ってから会うぜ!
それまでくたばるなよ!」
「はい!Sさんもまた会える日までに
くたばらないでください!」
SとRはまた会える日を目指して、
それぞれの未来歩みだした。
10/20/2023, 11:33:08 AM