糸井

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この道がどこまで続いているのか誰にもわからない。

でも進んでいる、というのは間違いないと思う。やっと見つけた痕跡を辿っているから。微かではあるけれど貴方の軌跡が続いているから。

貴方との距離が少しでも縮まっているとするなら、他の事なんてどうだっていい。怪我したって何だって。
希望が少しでもあるなら奇跡は起きるものなんだよ。

私ね、本当はあの時消えるべきだったんじゃないかって思ってたの。それがこの世界の理だったんじゃないかって。貴方が世界に苦しめられずに済んだんじゃないかって。

でも、そんなの違うって分かったんだ。過去の選択を考えたって無意味で。もう起こってしまった事は変えられない。だから、私に出来るのは未来を変える事。理想を描いて創って掴み取ってみせる。


今度は私の番だよ。運命だろうが真実だろうが、ねじ曲げて貴方に会いに行く。すぐに追いついてみせるから私の事も信じていてね。

『距離』

12/1/2024, 12:49:50 PM