朝起きた時、レースのカーテンから心地よい光が漏れていた。全てを包み込んで、草花を喜ばせ、私のからだをふわっと宙に浮かせてしまいそうなほどあたたかい、春の、光。「おはよう。今日はいい天気だね」隣で寝転がる君はそう言いながら抱きしめてくれた。やさしい空気が身体中に広がってゆく。ふわふわして、つい、寝てしまった。「おやすみ。」君は、優しく私の身体を撫でながら言う。やわらかな光は君と私をもう一度だけ夢へと連れていってくれたのだった
10/16/2023, 1:53:41 PM