「澄んだ瞳」
澄んだ瞳の先に見えているのは僕じゃなくてステージで飛んだり跳ねたり踊る彼を写していた。
複数の色のスポットライトが彼を照らしクルクル回る姿に無数の視線が注がれ澄んだ彼女の瞳は、彼に恋してるようにも見えた。
そしてそんな彼女の姿を見ては伏し目がちに瞼を落とした。すれ違う事すらままならない僕の気持ちがまるで泡沫のように消えた気がした。
無数の水泡のように
弾ける音は小さく聞き取れる事など出来ないくらい。
とても小さくパッと消えた。
Altair
(2024/07/31 13:49:36)
7/31/2024, 4:49:46 AM