22時17分

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ひとひらの、旅をしてきた色彩が、罪滅ぼしのようにやって来た。君はどこから来たんだろう。
この場所は草木の枯れた地形が続く。ピンク色の花びらが、たどり着くには因縁がなさすぎる。

僕は? と呈された気がした。
「僕は、この世界のサボテンダーみたいなもんさ」
そう言って、薄桃色の旅人を、ハンケチで丁寧に包み、懐へしまう。
それで、振り返り、また前を向いた。彼の後ろは足跡のみがひたすら続いていた。

4/14/2025, 12:55:21 AM