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職を失った僕は、両親の元に帰ることにした。 

少しの不安とまだ見ぬ未来への期待を胸いっぱいに抱えて上京した数年前が懐かしい。

誰かの夢を運ぶ列車は、時には残酷な現実を運ぶ。
その列車の先がどこに繋がってるかは分からないけれど、地獄以外ならどこでも良いかな。

僕は天国行きであることを願って、列車の切符を切った。

2/29/2024, 6:08:43 PM