恋(れん)

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「ごめんね」
そういって彼女は屋上から飛び降りた。僕はがむしゃらに泣いた。なぜ、彼女が死ななければいけなかったんだ…!

~謎~

それは、遡ること今日の朝の出来事だ。
今日の朝、彼女は僕にこう言った。
「私、今日の放課後死ぬの」と、満面の笑みを見せて僕に言ってきた。最初は本気にしなかった。だって、皆も突然「私、今日の放課後死ぬの」って言われたら(何言ってんだコイツ…)ってなるじゃん?
だけど、それが本気だと分かったのは昼休みだった。

~昼休み~

彼女はクラスの人気者だった。いつも皆に囲まれて昼食を食べているが、今日は皆からのお誘いを全て断っていた。しかも一人で屋上で昼食をとっていた。明らかに彼女の言動がおかしい…。
五限目が始まると彼女はお腹が痛いと授業から抜け出した。彼女は今まで一度も休んだり授業を抜けたりはしなかった。
なのに…彼女は今日に限って授業を抜けた。
おかしい…
どうゆうことだ…本当に死ぬのか?とゆうか、なぜ僕に今日死ぬと言うことを言ってきたんだ…?
僕らはそこまで仲が良いわけではなかった。ただ同じクラスの人だった…なのに…どうゆうことだ…

~放課後~
彼女は屋上に一人で向かった。それを見つけた僕は彼女を追う。彼女は屋上へと繋がっている扉を開けると、後ろを向く。そう、僕がいる方向だ…
「来てくれたんだ」
「まぁね…だって、あんなこと言われたら気になるだろ?」
なんて僕は嫌みな言い方をするんだろうか…もっと言い方があるのに…
「ははごめんね?でも、君にだけは知っておいて欲しかったんだよ」
は?僕と君は繋がりがほぼ無いじゃないか…
「あ、今絶対私との繋がりはほぼ無いのになんで?って思ったでしょ?まぁ、私と君の間には何もなかったよ?私には充分あったけどね?」
「……どうゆうことだ?」僕は少ししかめっ面で尋ねた。
「まぁ、簡単に言うと、私が君のことを気に入っていたからだね。私は君という存在に惹かれていた。だから、今回のをきっかけに少しは私という存在を君の頭に叩きこみたかったんだよ(笑)」
彼女はクスクスと笑うと笑顔で話してきた。
「私が今日死ぬのは本当の話。私はずっと前から死ぬって決まってたの。」
「それはどういう…

5/30/2023, 10:00:11 AM