七夕。7月7日。織姫と彦星が一年に一度だけ逢えるというその日。本来の七夕は旧暦の7月7日であった。現代の暦に直すと、ちょうどペルセウス座流星群が見頃を迎える時期と重なる。
遥か昔の人は、空に浮かぶ天の川と、それを貫く流れ星を見て、織姫と彦星の話を思いついたのではないか___なんて、考えてしまう。
「一年に一度。星が天の川を貫いている…あの光の橋を誰かが渡っているのかもしれない。一年に一度だけの、男女の逢瀬…この話いけるぞ…」
実際そうだったかなんてわからないけれど。そうだったらいいな。古代の人と時代を超えて通じてる気がして、なんだか嬉しい。
万葉集には七夕を詠んだ歌が百首を超えるという。古代中国の人々も、日本の万葉の歌人たちも、皆、七夕の日には空を見上げ、天の川の向こうの誰かを想っていたのかもしれない。ペルセウス座流星群は、私といにしえの人々を繋いでくれている。きっと、そう。
7/21/2025, 1:37:18 PM