「僕と、付き合ってくれませんか。」
その言葉を聞いたとき、俺は
逃げてしまった。
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「はぁ…」
「どうしたんだよ、今日ずっとため息ついてるぞ」
「あぁごめん、ちょっと色々あって」
「相談しろよ?俺とお前の仲だろ」
「……これは俺の友達の話なんだけど、」
「お前友達あんまいねぇじゃん」
「今それはいいのよ、話聞いてよ」
「わかったわかった、それで?その友達がどうしたの?」
「告白されたらしくて…同性になんだけど。あ、ソイツはそんなことに偏見とかはなくて、だけど自分がその立場になってびっくりしたっていうか。」
「あぁそういう事ね。で、お前はその告白相手になんて言おうか迷ってるわけだ。」
「…ッ!?なんで俺ってわかったの。」
「お前、自分が思っている以上にわかりやすいぞ?好きなら付き合えばいいじゃん。同性愛とか偏見ないんだろ?」
「でも、今までそんなこと考えたこともなかったし、しかも俺逃げちゃったんだよ?あんなに失礼なことしたのに今更返事なんて出来るわけない。」
「…はぁ。お前はあいつのことどう思ってんだよ?それをそのままぶつけてこい!まぁ慰める相手にはなってやるからさ」
「分かっ、た。行ってくる。」
それから俺はあいつの元へ向かった。俺の気持ちを伝えるために、あいつの気持ちに応えるために。
「ゆうき!」
「…?要?どうしたの、こんな急いで。困ったことでもあった?」
「この前はごめん!ゆうきのこと傷つけて。」
「あぁ、そんなのきにしてないよ。俺の方こそごめんね。同性に告られたら困るもんな。だから謝んないでよ。俺は気持ち伝えたかっただけだし。大丈夫。」
「ねぇ、ゆうき。泣かないで。俺の気持ち聞いてくれる?」
「俺、ゆうきのこと好きだよ」
「嘘つかないでよ、同情で付き合えても嬉しくないよ。」
「嘘じゃないよ、ゆうきのこと大事にしたいし、一生離したくない。」
「ほんとに?俺の事好きなの?」
「うん、だから僕と付き合ってください。」
「ありがとう。ずっと一緒にいようね」
俺らは付き合うことになった。今まで大事にしたい相手なんていなかったがゆうきと付き合って色々変わった。これからもゆうきと一緒に辛いことも乗り越えていこう。俺らなら出来る。大事に思いあっている2人なら。
『大事にしたい』
9/21/2022, 5:39:34 AM