そのまま変わらずにいてくれたらいいのに
君の後ろ姿を見て思った
君の傷が少しでも浅く、なるべく残らないように
僕がなにがなんでも守ってあげるよ
だって今までそうしてきたんだもの
なのに
時間だけあっという間に過ぎていって
僕が居なきゃ何も出来なかった君は
小さな花束を握りしめ目の前に立っていた
ありがとう、僕にそう言ったんだ
あぁ、少しずつ君は
僕の手から離れる準備をしている
それが無性に寂しくて
だから時間なんて意味が無くなればいい
嬉しい門出のはずなのに
本当に僕はどうしようもないね、
ありがとう、と言い返せずに
初めて僕は君の前で泣いた気がするよ
大好きな君にもらった初めての花束は
部屋の隅に吊るしてあるんだ
それが色褪せる頃には
僕も少しずつ君から離れる準備をするよ
君のためにできる事は
もうそれくらいしかないんだろう
大好きな君に、おめでとう、
3/4/2023, 1:54:32 PM