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「優越感、劣等感」が今日のテーマだ。自分の場合、日常のなかで優越感や劣等感を感じるタイミングは、たいてい仕事中だ。例えば、後輩が自分よりも仕事で有能だったり勤勉だったり勉強家だったりすると、ひどい劣等感に襲われる。自己嫌悪で死にたくなるほどだ。逆に後輩の仕事ぶりがイマイチだと、自分の立ち場が安泰になったようで安堵する。我ながらひどい性格である。しかし仕事以外の場面では、そういった優越感や劣等感を感じることは少ない。例えば、自分よりもおしゃれで美しい人や、自分よりもお金持ちや、自分よりも体を鍛えている人と接しても、「ふーん」と受け流せる。「自分はもともと、その競技にはエントリーしていないし」という気持ちだ。もとから競技に参加していないのだから、負けようがない。逆に言うと、自分は「どれだけ勤勉に勉強して知識を蓄え、有能に仕事をするか」という競技に、いつの間にかエントリーしたことになる。いったい、いつエントリーしたのだろう。塾に通って必死に中学受験の勉強をした小学生時代だろうか。なんの競技にもエントリーせず、競争と無縁に生きられたら、さぞかし心が楽だろうな。

7/13/2024, 1:49:36 PM