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夜空を見上げるたびに、貴方の顔が浮かぶ。
暗い空の向こうに無数の星が散りばめられているのに、私の目に映るのは、貴方の笑った横顔ばかり。
今日も貴方は、誰かと楽しそうに笑ってた。その度に、私の中にある毛糸が絡まってゆく。
その誰かになりたいと何度願ったのだろう。傍に行きたいのに足がすくんでしまって、気づけばいつも観客として遠くから
見つめているだけ。
「好き」という言葉は私の胸の奥に重く沈んだまま、声に
出そうとすると震えて消えてしまう。勇気が無いから。そして
貴方に届くどころか、自分の中でさえ形にならないまま。
そんな自分が無力で、情けなくて。私だって思う。
"好きだとか無責任に言えたらいいな" って。そうしたら私は
もう何千回、何万回と貴方に愛を伝えているだろう。ただそれが出来ないから、無力なんだ。
学校の帰り道、ふと見上げた夜空は澄んでいて、星が1つ流れていくのが見えたんだ。その光が尾を引くたびに、
"もしこの想いを伝えられたら"って想いが胸にしみて、切なくて無力で、涙がこぼれそうになった。
私は貴方のことをあまり知らない。そして貴方も、私のことを知らない。お互いチェスに乗っているような関係で、都合の
いい駒でしかないのだろう。けど私は貴方の仕草の一つ一つを覚えている。不意に見せる優しい横顔も、笑った時に少し眉が下がるところも。その全部が、心の奥で小さな星みたいに
光ってて。消えて欲しいのに、消えて欲しくなくて。片想いの
気持ちって、どうしてこんなにも苦して、どうしてこんなにも
大切なんだろう。
もし夜空を超えて想いが届くとしたら、貴方はどんな顔をするのかな。驚くのか、困るのか、申し訳なさそうにするのか…
それとも_ そんなバカみたいな考えは辞めようと自分で自分を止めた。ほんの少しでも私を見てくれるのかなぁ。
分かってる。願ったところで、現実はそんなに優しくない。
でも、貴方を想う度に胸が痛くなるこの気持ちは、私が
"本気で愛している"証なんだと思う。
だから今はまだ、言わなくていい。夜空を超えて届くはずの
ない想いでも、私の中では確かに輝いているから。

歩み出せる日が来るまで、この星の欠片を、そっと
光らせていたい___






テーマ 夜空を超えて

12/11/2025, 10:51:04 AM