書く—書いた記録

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「ところで」
「ところで?」

「今回は抽象的なお題だが、これは隠喩(メタファー)なのか抽象(アブストラクト)なのか難しいところだ」
「なにが?」

「おそらくだが、自身の記憶を脳内の何処にマッピングしていると考えている人は極々少数派だろう」
「よく分からないけど、いなそう」

「まあ、専門家の一部かな?ということだから、このお題の対象ではない」
「んー、そうかも」

「そして次に『地図の記憶』順番を逆にしたようなものだが主述も同じ意味としても使える。逆になっていることは地図から記憶を引き出せるという意味だね」
「逆引きみたいな?」

「そうだね。そして文字通りの解釈も二つは考えられる。記憶が空間化した「記憶の地図』と記憶にある地図の意味の『記憶の地図』、さらにいえばこれらの要素が複数あるもの」
「へー、いろいろと解釈ができるっていうことね」

「まあ、そうだね。小さなときに見た地図や写真がいろいろなものを思い起こさせるようにだね。だとするとこの地図は写真かもしれない」
「おー、なんか繋がった」

「ここで飲んでいるコーヒーが君との時間を結びつけるようにね」
「あー、食べられたお菓子があなたと結びついてるようにか」

「え?」
「え?」


お題『記憶の地図』

6/16/2025, 8:09:17 PM