灰燼

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真っ白で、無邪気で、まるで汚れを知らないような無垢な君。さぞ、みんなに愛されてきたんだろう。僕だってその一人だ。

最初は眩しくて、直視できなかった。まるで雪を集めて作ったような翼を持った君を、僕は愛してしまった。こちらに来れば、僕と同じようなことをしなければならない。君の純白の羽が、穢れた僕のせいで失われてしまうと、そう思った。

でも、そんな僕の心配は杞憂で終わった。絶対に君を手放しはしない。だから、そのままでいて。純粋無垢な今までの君で。

5/31/2024, 10:31:01 AM