ある年の私の誕生日。
ショートメールで、
🎉♥︎ ᕼᗩᑭᑭY ᗷIᖇTᕼᗞᗩY ♥︎🎉が届いた。
送り主の名前もなく。
私の名前も入っていない。
もしかしたら送信ミスかもしれないな。
たまたま同じ日が誕生日かもしれない。
でも、届いてないなんて可哀想だし、教えてあげよう。
私は、「確かに本日、私は誕生日を迎えたのですが、あなたがどなたかわかりません。もし宛先を間違えて送信しているとしたら、届けたい方へ届いていないので、連絡さていただきました」
と、返信した。
「迫田です。間違えてないと思います。お誕生日おめでとうございます。やっと届けられたようで良かったです。」
さこた。。
1人しかいない。
記憶に留めておけないほど遠い別れ。
何故今頃?
そこから本人同士である事を確認した後、しばらくそのまま近況など話した。
当時好きだった音楽の話。最近はどんなLIVEに行ってるよとか。でも、私がどうしているかを語る事はあまりなく、聞くのみに偏った。
「、、、それにしても。何故今、誕生日おめでとうなど送ってきたの?」
「まず、どうしてもあなたの電話番号は消せなかった。実は毎年送らせて貰っていてあなたの電話番号がすでに変わってしまって届いてないのだろと思いつつ、あなたとやり取りした番号だから消せなかった。あなたに会いたい。会いたくてしかたない。」
やっぱり最後は会いたいって言うのか。。
私はまったくその気がないので、冷たく返す。
「懐かしさだけで会いたいと?それなら会わない方がいいですよ。私はもうあの頃の私では無いし、もうあなたのためにしてあげられるものは何も持ってませんから。」
「時が過ぎて、あの頃のままではないのはお互い様だよ。何かして欲しいなんて思ってない。ただずっとあなたに会いたかった』
やり取りの延長が、相手の猛烈な会いたいが激しくなった。私も会いたい!なんてなれば良かったのかな?逆にもっと冷めゆくばかりで、このままだとストーカーにもなりますし。。みたいな事まで言ってしまった。
時々、ふとした瞬間に、あの人は何故、あんなに激しく会いたがったのか?消せないアドレスだけではなく、懐かしさだけでもなく、何か精神的に困っていたのだろうか?助けを求められる手段は私だけだったのだろうか?
あれから8年経過して、あの日のやり取りからピタリと音信は途絶えたけれど、会いたい理由もそこそこに、いきなり突っぱねた事を後悔している。
もう少し、話を聞かなければいけなかったのではないか?と。
神経質なあの人が、元気でいてくれている事だけ切に願う。
8/17/2024, 10:18:29 PM