お題:私だけ
#2★俳句★
コッチカッコッチッ 呼ばれているね 時計のね
★詩★ ✕2本
#2、Title【感受性の弊害】
夏の蝉が、泣いている
鳴いているより、泣いている。
#3、Title【愚かな呪い】
呪いにかかったようである。
それはなかなかほどけない、
もつれた糸のかたまりのようで。
私はそれにからまって、
どうにも、ほどこうと、もがき、あがいても。
何にもどうにもならない始末でありました。
それは、毒と知っていても飲み干すような。
それは、しぬとわかっていても高い崖から深い海に身を投げてしまうような。
そんな、
呪いにかかったようである。
そんな呪いであれば、呪いのほどき方も、と思うのだけれど…。
愚かな私は、
ほんとうに、
ほんとうに、
何も知らないのでありました。
ただひたすらに、
見知らぬ冷静さと、
もやの様な中はただただ見知らぬ様で知っている、
深い憂鬱そのものだと、
私はいつも、
ほんとうに、
ほんとうに、
ただ、
そのもやの中の出口は、
なんだか知っているようでありました。
7/18/2023, 11:07:10 AM