ふぁんたぐれーぷさん。 🎧🥀

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声が聞こえる







僕は一般の人が聞こえる音と、もう一つ、違う音が聞こえる。




アソぼウ? _


( 遊ばないよ。 )


こっチおィデョ _

( 行かないよ。 )



こんな風に。


 この世のものでは無い音も聞こえる。物の音も。勿論。聞こえてしまう。



もうそろそろ遅刻してしまうよ? _

( 有難う。急ぐよ。 )


車!気を付けて! _

( おっと、、本当だ、教えてくれて有難う。 )

         ユ ウ レ イ
物たちは優しい。アイツラと違い。




「 すみません。遅れました。 」


案の定遅れた。うん。まぁこれは自分が悪いと思う。
普通に寝坊だ。




ーーーーーーーー

反省文、やだな。


じゃァ、ャメれバ? _

( そうだね、やめ、、((


「 ねぇ。はなちゃん。戻ってきて? 」

「 ッ!み、湊。有難う。って、はなちゃん言うな。 」


危ない、、、呑まれるところだった、

また、湊に助けられたな、、


くソ、もゥすコシだッタのに _


( 僕も湊も、そちらにはイケナイよ。 )

「 そろそろ放課後か、、湊。帰ろう。 」

「 うん。あ。はなちゃん。今日俺泊まる。 」

「 OK。分かった。母さんに言っておく。 」

「 お願いね。 」

「 ん。そのまま来る? 」

「 うん。そのつもり。 」

「 はいはい。 」


たまに湊は僕と帰ってくれる。僕が呑まれ易い体質だからだ。

「 いつも有難う。湊。 」

「 うん。大丈夫だよ 」

「 ははっ、 」

「 湊、今日変だ((華歌!!!!

「 え。湊?? 」

「 華歌!早くこっちに来て!ソイツ俺じゃない。 」

どういうことか分からなかった。だけど、身の危険を感じた。

だから僕は本物の湊の所へ向かった。

「 ちッ もゥすコシだッタのに、じャマ、すルナ”! 」

消えた、、、、怖かった。

こんなことは初めてだったから。今までもよくあった、けど、これは初めてだった。

「 はなちゃん。走るよ。 」

「 え、み、湊!? 」

珍しく湊が焦っている、、


それから色々あり、お祓いをおじいちゃんにしてもらった。
母さんとか湊とか、おばさんにまでこれからはヘッドホンをつけろと言われた。学校側にも連絡しておく。って。
そんなに今回のことが危なかったのか、、、
もし、あのまま偽の湊に着いて行ってたら、?
僕、どうなっていた、?
そう考えるとゾッとする。



もう僕は声なんて聞きたくなかった。


声が聞こえる って怖いね。

9/22/2024, 6:00:49 PM