ショウタ

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 まだ乾いていないアスファルトが強い陽射しを受けて黒を艶めかせていた。夜中の急な雨の記憶をまるごと奪い去るかのような天候だ。頭上から降り注ぐ太陽光は昨日までの弱々しかったそれと全く違う強さで、髪の毛を通り越して皮膚を焼く。
 一晩で季節が変わっていたのだ。夏がきてしまった。

6/29/2024, 6:54:58 AM