海月

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「 友達とは。」/ 実話です。


小学校からずっと一緒だった幼なじみの彼女は、私にとって何でも話せる存在だった。少なくとも、そう信じていた。でも、私たちが同じ人を好きになってから、全てが変わってしまった。

彼と付き合い始めた時、幼なじみが急に冷たくなったことに、最初は戸惑いを感じた。なぜ彼女がこんな態度を取るのか、理由が分からなかった。けれど、次第に彼女が私に対して嫌がらせをしていることに気づいた。教室では無視され、時には他の友達の前で意地悪な言葉を言われた。「あの人が私なんかと付き合うはずがない」とか、「私はどうせ捨てられるんだから」と、私の自信を揺るがすようなことを言われる日々が続いた。

それでも、ずっと幼なじみとして過ごしてきた彼女だから、私はどこかで彼女を信じたかった。彼女がただ嫉妬しているだけで、きっとそのうち元に戻るんだと、自分に言い聞かせていた。

でも、ある日、彼女から直接言われた言葉が私の心に深い傷を残した。

「家が近いから一緒に居てあげてるだけで、友達だと思ったことなんて一度もないからw」

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。彼女が本当にそんなふうに思っていたなんて。今まで一緒に過ごしてきた時間、笑い合った日々は、彼女にとってはただの気まぐれだったのだろうか。その言葉が心に深く突き刺さり、痛みがしばらく消えなかった。

彼と別れた後、彼女はまるで何もなかったかのように、また普通に話しかけてきた。まるで私たちの間には何の問題もなかったかのように。でも、私はもう以前のように彼女と接することはできなかった。彼女の言葉と行動が私の中で深く刻まれていて、笑顔で応じることができなかった。彼女の近くにいるだけで、胸が苦しくなり、また同じように傷つけられるのではないかという恐怖があった。

だから、私は決断した。彼女との関係を終わらせることにした。彼女のSNSをすべてブロックし、もう彼女と関わることはやめようと心に決めた。彼女との縁を切ることで、少しでも自分を守ろうとした。

それが正しかったのか、今でも時々分からなくなることがある。幼なじみだった彼女との思い出は、一瞬たりとも消えることはない。彼女と笑い合った日々が嘘だったなんて、信じたくはなかった。けれど、自分を守るためにはこの選択しかなかったんだと、自分に言い聞かせるしかない。

これで良かったんだよね。彼女から離れることで、少しでも自分を取り戻せると信じている。でも、心の中の傷は、簡単に癒えるものではなかった。

10/25/2024, 11:38:02 AM