星が溢れる
「見て!あの星!あれがベテルギウス」
「あれあれ!確かあれがアルデバラン!」
「多分、あれが木星かな~って思うんだけど…」
僕のアパートの隣人はそう言って
毎日同じ星を数えて教えてくれる。
「昨日もそれ聞きましたよ。」
1度だけ、言ったことがある。
そしたら、「あぁ…ごめん。」って、
悲しそうな顔をした。
僕の隣人の中には星が溢れてる。
星の記憶しか残らなかった、あの事故を僕は一生恨む。
僕の隣人は記憶喪失。
毎日、記憶が無くなる。少しずつ。
いつか、僕のことも忘れるのかな。
3/15/2026, 11:26:39 PM