鶯になりたかった鳩

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雨が降る 雲が欠けていく

修学旅行の帰りのバス みんなが疲れて寝ていた

カーテンの隙間から見た外

灰色の雲が世界を 食らおうとしていた

その隙間から 雫のように差し込む白い光

誰かが 「天使の階段」と叫んでいた


あれから僕たちも大人になっただろう

木々の雫にも 雲からの光の雫にも

もはや目もくれない日々

雨が降る 欠けていく空

自然は変わらぬと自惚れるなかれ

4/21/2024, 2:14:28 PM