あなたは私のことを知らないけど
私はあなたのこと知ってるの
今日のあなたは少し鼻声ね
風邪気味?
それとも花粉症?
キラキラした街で
あなたが今日も微笑んだり
ふざけてみたり
オススメしてくれたり
私はあなたと出会えて幸せ
本当よ
本当に
そうなの
あなたを見つけた時に
私の人生は変わったの
あなたは私の運命の人
遠いだなんて思ってない
あなたの住んでる街のこと
たくさん調べたわ
あなたがよく行くカフェ
素敵だなって思ったわ
今ごろ窓の近くの隅の席で
ソイ・ラテでも飲んでるかしら?
私ももうすぐしたら
その隣の席に座るつもり
あなたの好きな本を持って
静かに待つつもり
そしたらきっと
きっとあなたもわかるはず
これが運命だって
私とあなたとても似ているの
あなたの好きなモノ全部
私も全部大好きよ
私も最近少し鼻声なの
花粉症ではなかったはず
風邪気味かしら
喉に痛みがあるの
あなたが感じる痛みまで
私に伝わってるのかしら?
そう思うと
痛みすら愛おしさを感じるわ
ほらね
似てるでしょ?
私たち
とってもとっても
似ているの!
だから今はまだ
あなたが私のことを知らなくても
問題ないの
私があなたを知っていれば
そのうち必ず会いに行くわ
私を見たらあなたも
きっと
私と同じように思うはず
「誰よりもこの人と会いたかった」って
時々ね
私の痕跡を残してはいるけど
あなたが忙しいことはよく知ってる
返してくれなくても
私は気にしない
あなたの街のあのカフェは
きっと今日も静かに誰かが
席を埋めているのかしらね
私とあなたが出会う時
あなたは必ずあの隅の席にいるわ
そして
私はあなたに声をかける
「お隣いいですか?」って
あなたの隣の席は私の席よ
あるはずのないことが起きたら
キセキよね!
だから
楽しみに待っててね
今日は少し早めに寝ますね
あなたと同じ風邪薬を飲んだの
あなたもそろそろ
眠くなってきたかしら?
早く良くなりますように
#157「遠くの街へ」
2/28/2026, 9:32:58 PM