Eclipse-何気ない日常-

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【巡り逢い】«明日この文に込められている意味を追記します»

新しい風が吹くこの時期
周りには既に新しい出会いが始まっていた
まるでそれを祝福するかのように花が咲き誇る
薄桃色は風に束ねられ空を舞い
散り散りになって地に広がった
その中に私は懐かしい後ろ姿を見つけた

それはまるで運命のような
残酷な赤い糸
まるでここだけは時間が調和していないかのよう

懐かしい後ろ姿は私の気を早めてしまう
もう二度と私はその手を離したくない
それがどれほど辛いことであったとしても

まるで初めてのように装って近づいたらあなたは失望するかな
それでも目を見て確認したい
私を知っているあなたには本当にもう逢えないの?


あなたのその素振りが私の心を辛くさせる
近づけば近づく程その心は遠く感じ
憎めば憎むほど愛が増える

触れようと思えばいつでも触れることが出来る
けれど、
どれほど手を伸ばしても、掴むことが出来ない

それでも私はあなたの傍に居ることを選んだ
例え知っていることの罪に一生を侵されたとしても


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«込めた意味»

タイトル通り、これは長い時を経て、かつて別れた“懐かしい誰か”と再会する物語

【対比としての“新しさ”と“懐かしさ”】

新生活や出会いの春、新しく芽吹くものと、かつての縁が交錯する
周りは「初めて」の出会いだらけなのに、その中で“自分だけが知っている過去の人”を見つける異質さ

ここで『新しい時期』と『過去』、『新しい出会い』と『懐かしい人との再開』が対となっている。
二項対立文

【歪む時間、取り戻せない記憶】
懐かしい人の再登場によって、主人公の中では“時間の調和”が乱れる
(ここでの時間の調和の乱れとは、今に過去があったり、過去に未来があったりと時間の矛盾を指す)

その場にいるのに“過去”ような二人だけの空気感
しかしその人には「主人公との思い出」は残っていない……

【永遠にすれ違う運命】
再会がどれほど嬉しくても、その人が“私”を覚えていない現実がある
「手を離したくない」と思いながら、“本当の自分”を偽ってそばにいるしかない

記憶を失っているその人に、もう“本当の自分”、昔のあなたと時を共にした自分としては二度と会えない
過去を共にした“大切なあなた”としては戻れない――この切ない不変

【込められた哀しみの意味】

「出会いの春」に、一見華やかな“新しさ”の陰に
、忘れられない“過去”や“痛み”がある

愛してやまない人と“もう一度”巡り逢う奇跡、それなのに決して元には戻れない哀しさ
再会の奇跡と同時に、どうしても戻せないことを強調

それでも、その瞬間を大切にしたいという主人公の切ない希望と、報われない愛の強さ

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込めた意味の追記、大変遅くなりすみません。
本来であれば作者として込めた意味は記すべきではないと思いましたが、ここは敢えて書かせていただきました。

感じた物語がどんな物なのか、おそらく読んだ人の数だけあると思います。
ですが、今回あえて直接的な書き方をせず、かなり曖昧に書かせていただいたので、本当にどうしてこんなふうに書いたのかkeyになる意図が読み取れない可能性もあるなと思いました。
その為あなたの創造する物語の助けになるものとなれるようここに追記いたしました。

4/24/2025, 2:31:54 PM