植物の生態を知ると、その複雑さに目を瞠る。
他の生物に擬態したり、他の生物を捕食したり、色や匂いで誘ったり、何年も水が無くても平気だったり。
繊細というか、複雑というか、緻密というか。
とにかくその機能の不思議さと神秘は、人間なんかの想像の及ばない領域なのだと思い知らされる。
綺麗な花はでも、人間の目を楽しませる為にそんな姿をしているわけではない。品種改良した園芸用の花はともかく、自然にあるものは生きる為の進化の過程でそんな形をしている。
取り繕うとか、媚びるとか、そういうのが無い生き方というのがそもそも繊細で美しいのだろう。
END
「繊細な花」
6/25/2024, 3:42:11 PM