#ただひとりの君へ
大勢の集団が苦手な私に気がついてか知らないが、貴方は私と一緒に輪から遺脱するように「あっちに行こう」と言った。私はそいつのことを気に入っていたので断る理由もなく背中を追いかけた。
少し前、アルバイト先の上司からバイト終わりに遊びに行こうと誘われた。それは我々スタッフら20人程度を集めてアミューズメント施設に行き遊び散らかそうというものであり、丁度私もしたい遊びがあったのでOKをし、現地に集合した。
何も私は人といることが嫌いなわけじゃない。二人とか、少ない人数でなら楽しい時間を自ら生み出そうと奮起できる能力はある。人数が増えるだけ、委縮してスミの方でつい丸まりがちになるものの、集まりに誘われれば一応付いていくくらいの社交性は持ち合わせている。
陽キャとか陰キャとか今時区別するのもナンセンスなのは分かっている。だがどうしても私の中の卑屈陰キャ根暗根性が、この集まりは我々陰の者が参加してはならないと不要すぎる警鐘を適宜いいタイミング(嫌なタイミング)で鳴らしてくる。私はその思考を頭の片隅に追いやり、陽の者が発している言葉を真似しながら取り敢えず馴染むだけ馴染もうと努力した。
したい遊びは現在地よりもちょっと外れたところにあるのだが、1人スックと立ち上がって「すんませんーちょっと向こうで私のしたいゲームをよろしくやっちきてもいっすかー」とは言いにくい。これがオタク同士の集まりならばすんなり行けるのだが、今回はバイト終わりの遊びの会なので自重した。
アミューズメントな遊びをしだして5時間位たち、もう、ちょっと、さすがに体力的にも気遣い的にもきちぃくなってきたところだ。と、貴方が私のそばに来て、私が今1番欲しい言葉をくれた。
貴方の背中を追いかけ、2人きりになったところで、お前のしたいことをしようと言われてしまったので、遠慮なく外れ区域に向かってさらに駆け出し、したい遊びの限りを尽くした。あーー楽し!普通の友達とはわざわざ誘ってまでしないような遊びにも付き合ってもらってとーても楽しかった!
そのあとなんだかんだあって私は貴方の前で泣いてしまったのだが、元気づけてくれる貴方の一生懸命な姿を見ていたら、自然と私も元気になれた。ずっと目を見て話せていなかったが、今はちゃんと貴方の目を見て話せるようになれた。ありがとうの言葉も、なるべく目を見て。
そしたらしつこくからかわれた。
最近すごく良い思い出があったので日記にしました。ただ一人の貴方に向けた、かなりキモめのありがとうメッセージ(激キモ)
1/19/2025, 5:06:40 PM