敬愛

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私とあなたはまるで違う。

あなたはよく笑う。その薄い唇を目一杯引き延ばしながら、大口を開けて転がるように笑う。話すのが好きで放っておけばいつまでも私に喋り倒してくるし、いかんせん素直な性格だから、人の言うことをすぐ真に受けてはよく揶揄われている。けれどあなたは人が好きで、相手が困っているのなら、たとえそれが過去自分に手酷いことをした相手でも、最後には手を差し伸べてしまうような人間なのだ。

本当に私のようなろくでなしとは似ても似つかない。
共にいて、私が惨めになる程には。

それでもこの寒空の下、私とあなたの吐いた息の白さがお揃いだから、嗚呼、やはり私達は同じ人間なのだと実感する。

いつか心まで同じになれるだろうか。そんなありもしないことを考えながら、あなたの白い吐息を眺めた。


『白い吐息』

12/7/2025, 11:48:22 PM