あの日、雨が降った日、僕が君に声をかけれてたら、どんな人生になってたかな。
僕はあの瞬間から、なんの引き金もなく、思い出してしまうことがある。君の孤独で寂しそうな目、綺麗な顔のはずなのに、それが分からないほど顔がグシャグシャで、こんなにも雨水を憎いと思ったことはないだろう。僕は人と話すことが苦手で、女性と話すなんて尚更だった。恥ずかしさで声が出なかったくせに、前へ進む足はどんどん早くなるばかり。振り返った時に見たあの横顔は、この先もずっと頭から離れないんだろうな。
8/20/2025, 2:22:53 PM