うも

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「あなたに届けたい」


珍しく時間に余裕を持って家を出て、グループLINEに送られてきていた居酒屋へと足を運ぶ。


今日会うのは、数週間前の成人式で再会した中学校時代の同級生だ。

当時は男女で仲が良かったが、今考えると不思議で
仕方ない。

今日も同窓会の日と同様、大して面白くない地元ノリを聞き、愛想笑いを浮かべることになるのだろう。


そんなこと分かりきっているのに、

あなたに会える、たったそれだけで

いつもはつけない香水を振り、メイクを濃くした。


当時と何も変わらない、何も起きないと分かっていながらも淡い期待を抱くことをやめられない。


あなたにだけ、響けばいい。

あなたにだけ。


雑に振られる現在の恋愛事情も、
その返答に隠された想いも、

あなたにだけ届けばいい。

1/31/2026, 7:34:47 AM