佐倉光潤

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「空を見上げて心に浮かんだこと」

5年ぶりに話した大切な人が変わってしまっていた。

こんな人じゃなかったのに、頭で思う。

私が大切だと思い、愛し続けたはずの人は、
もう世界のどこにもいない虚像となっていた。

昔なら、これだけで
世界のどこにも私の居場所がないのだと
悲観していたかもしれない。

でも、私は知っている。

私は、ひとりでも大丈夫なことを、
そして決して独りではないことも、知っている。

だから、もうひとりで空を見上げても涙は出ない。

7/16/2024, 11:27:19 AM