「いじめ」という言葉を聞くたびに、脳裏をよぎる、あの人の顔。
好きじゃない顔。憎らしい顔。罪悪感に苛まれる、あの顔。
私は小学生の時、いじめをしていた。
なぜか自分に付き纏ってくる、少し変わった男の子を
周りの友達と一緒になって、ばい菌呼ばわりして、悪口を行って、避けて、蹴って、蔑んで…
でも、あの子は何も言わなかった。いや、言っていたのかもしれないが、私には聞く気がなかった。
今思えば、あの子はひとりぼっちで寂しかっただけなのかもしれない。私と遊びたかっただけなのかもしれない。
成長していくうちに、自分がしていたことは「いじめ」だったのではないか、と強く自覚するようになった。
いじめは、いじめた方はすぐ忘れてしまうがいじめられた方は一生忘れない、と言う。
でも私は、あの顔を一生忘れることはできない。
11/9/2024, 11:47:33 AM