5年生の図工で
焼物でマグカップを作る
という授業があった
そもそもわたしは
家でマグカップを使って
何かを飲むということがなかったので
出来上がったものは
ぺんたてにしようと思った
ならばかわいいものを!
と、わたしが作り始めたのは
2頭身のかわいいキャラが
泥棒のかっこをして
でっかい風呂敷をしょっているという
およそマグカップという概念から
かけ離れた作品だった
当然、先生からクレームがついた
しかしわたしは
このキャラ部分が持ち手で
上を丸く開いた風呂敷がカップだと
力説した
どうみてもマグカップではない
先生は
かたち的に普通のマグカップより
焼いた時に割れてしまうと思うけど
それでもこの作品でいいのか?
と、苦言を呈したが
わたしは譲らなかった
結局
何人かの作品が割れてしまうなか
わたしの泥棒マグカップは
キレイな形で焼きあがった
先生は優秀作品として
この泥棒マグカップを
教室に展示したのだった
6/15/2025, 12:13:11 PM