たーくん。

Open App

どこまでも続く、果てしない青空。
この空なら、遠くまで飛べそうだ。
翼を広げながら、空へ向かって駆け下りる。
だが、上手く翼をパタパタさせることが出来ず、そのまま海へ落ちてしまう。
「なーにやってんだよ!へたくそ!」
空を見上げると、先輩が翼をパタパタさせながら、こっちを見下ろしている。
「す、すいません……すごくいい青空だったので、勢いで飛べるかなぁって」
「勢いで飛ぶんじゃない。慎重に落ち着いて飛ぶんだ。さぁ、もう一回やり直し!」
「は、はい!」
先輩が差し伸べてくれた手を掴み、再び雲の上へ向かう。
天使の翼の取り扱いが、こんなに難しいとは思わなかった。

4/12/2026, 10:01:29 PM