「雪」
布団に入っていても感じる寒さのせいで、休みの日だというのに、早起きしてしまった。もう一度、2度寝しようとするけど、どうにも寝付けないので少し早いけど犬の散歩に行くことにした。ずっと一緒に暮らしている黒柴の小春。出会った頃は踏み潰してしまいそうなくらい小さかったのになと思いながら首輪とリードを付ける。今では小春はもうすっかりおばあちゃんだ。準備が終わってドアを開けると、見慣れない雪景色が広がっていた。だから朝寒かったのか。と納得がいった。
「小春、行くよ〜。」
玄関を開けても少しも動かない小春に声をかけるも、少しこちらを見ただけでまた固まってしまった。やっぱり寒いから行きたくないよねぇ…としみじみまだ寝惚けながら思っていると急に体が後ろに引っ張られた。振り向くと、小春がずんずん進んでいた。やっぱり柴犬はよく分からない…。家の前の路地を進んで、大通りに出る。まだ早朝だからなのか、ひとっこ1人居なかった。
「結構積もったなぁ…」
顔に触れる寒さに凍えながら思う。
いつもより寒い朝。さくさく、と音を鳴らしながら歩く雪道。いつもとは違う日常がそこにあった。
…たまにはこんな朝もいいかもしれない。
1/7/2026, 11:37:37 PM