ひんやり冷たくて甘いゼリーたちを最初に食べて
もうひと踏ん張り、と思ったらこはく糖。色は均等に残していって、と。
口元に笑顔がこぼれてしまう玄関に置かれたモイストポプリ。
少しお腹がすいたなと思ったらバームクーヘンをひとくち。あぁもうなくなってしまったな。
次開けるのはどのお菓子にしようかな、と選びつつしょっぱいご飯のおともを吟味して、
気持ちが悩んだときはチューリップを眺める。君はいつでもかわいいね。
手紙は何だか恥ずかしくて何度も読めないけど、
初めての金木犀は何度も嗅いで知らない香りを楽しむ。
そして小さな花をひとつふたつ取り出して、思い出を作っていく。
そんな日々を送っているよ。
「贈り物の中身」
12/2/2025, 1:23:54 PM